フルマラソン公認コースの距離は42.195㎞以上~42.237㎞未満
フルマラソンに限らず、ハーフマラソン、10㎞のロードレース、マラソン大会などには、日本陸連公認コースと、未公認のコースがあります。
日本陸連公認のコースとは、距離などを正確に測定して陸連が認めたマラソンコースのことです。公認コースで出した記録であれば公式な自己記録として認められます。
フルマラソン陸連公認コースの大会は、大会公式パンフレットなどに必ず公認コースの表記があります。↓
陸連公認コースの距離測定ですが、現在は世界的に、自転車計測員が3台の距離計付き自転車で縁石から一定の場所を走行して3台の平均値で距離を求める方法が主流となっています。
マラソン公認コースでは、ランナーが確実に競技の距離を走れるようになっています。ということは、上手くコースを走らないと、余分な距離を走ることになってしまいます。(>_<)
公認コースの主な条件は以下の内容です。
1.コースの長さは競技距離より短くないこと。加えて誤差は競技距離の1000分の1以下
(フルマラソンでは 42m 以下・・・つまり42.195㎞以上~42.237㎞以下で公認コース)
2.上記の条件を満たし、距離の測定は1001mをもって 1000m=1km とする
3.スタート地点からゴール地点までの標高の減少は競技距離の1000分の1以下
(フルマラソンでは 42m 以下) ・・・全体が下り坂基調のコースが禁止に。
4.スタート地点とゴール地点との距離は、直線で競技距離の2分の1以下
(フルマラソンではハーフの距離以内)
・・・一本道の直線に近いコースの場合、常に追い風となる可能性があり、これを防ぐため。
こうして公認コースの条件を確認すると、実際には競技距離より長い距離を走ることになりますね!(^_-) しかし、胸を張って確実に競技距離を走ったと言えますね!(^^)
さて、未公認のコースですが、ほとんどが大会主催者側で独自に距離を測定しています。未公認コースの場合、距離の測定がアバウトな大会も少なくありません。
例えば、イベント的に開催される10㎞のマラソンコースなどは、実際よりも数百メートル以上短かったりするケースがあります。
実測の距離が長いことは少ないかもしれません。
参加者が、自己ベスト記録が出て喜び、大会に対して良いイメージをもてるように実測が短いコースをあえて設定する大会もあるらしく、未公認コースの記録はあてになりません。
あくまでも自己参考タイムと考えた方が良いでしょう。
記録は参考程度に考えるのであれば、未公認のコースで楽しむのもアリですね。(^_-)
↓↓ついでに覚えておくと参考になりますよ~(^^)↓ ↓
グロスタイム=公認記録、ネットタイム=参考記録
フルマラソンなどの公認大会では、記録証にグロスタイムと、ネットタイムが掲載されています。
グロスタイム(Gross Time)とは、スタートの合図を起算としてゴールラインを通過するまでに要したタイムのことです。つまりグロスタイムが公式記録となります。
一方、ネットタイム(Net Time)とは、スタートラインを通過した瞬間を起算としてゴールラインを通過するまでに要したタイムのことです。つまり参考記録として扱われます。
正味の走行時間を把握する場合にネットタイムが用いられる場合がありますが、ネットタイムはあくまでも個人的な参考記録となってしまいます。
本気で自己ベストを公式記録で狙うなら、スタート地点に出来るだけ近い位置からスタートしましょう。
せっかく真剣にマラソンを走るなら、距離の正確な公認大会に出場して、正々堂々の公式記録を出しましょう。
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